アーユルヴェーダハーブの生理活性作用の解析と美容健康商品の開発

高齢化社会を迎え、“健康長寿”への関心が高まり、アンチエイジングを目的とする予防医学が注目されている。アーユルヴェーダは漢方とならび世界保健機関WHOが推進する世界3大伝統医学のひとつである。アーユルヴェーダは膨大な植物利用体系であり、新規な生理活性物質を探索する宝庫である。当研究室では、バングラディシュの国立アーユルヴェーダ医科大学と共同し、アーユルヴェーダで利用されるハーブを数百種類保有している。それらのハーブから様々な生理活性作用を有するハーブを探索し、有効成分の同定を行っている。こうしたデータは権利化を経て、商品開発に結びつけている。
 
研究内容
・皮膚細胞の増殖を促進するハーブの有効成分の同定
 
皮膚の最上部の表皮は角化細胞から構成される。加齢などに伴って細胞増殖能力が低下すると、自然治癒力の低下や皮膚障害が起こる。そのため、健康で正常な皮膚機能を維持するためには、表皮角化細胞の増殖を活性化することが重要である。当研究室では、表皮角化細胞の増殖を顕著に活性化するハーブを発見した。現在、そのハーブから成分を精製し、有効成分の同定を行っている。

・寿命延長効果を有するハーブの探索と有効成分の同定
 
線虫(C.elegans)は多くがヒトの遺伝子と共通部分を持ち、平均寿命が2-3週間と短いため、老化研究によく用いられるモデル生物である。線虫を用いて寿命延長効果のあるハーブの探索と有効成分の同定を行っている。

DNA障害や活性酸素に防御効果を有するハーブの探索と有効成分の同定
 
活性酸素やDNA障害は、生活習慣病などの種々の疾患や老化の促進に関与するとされる。したがって、これらの細胞内障害を軽減する優れた物質には人々の健康長寿への貢献が期待できる。ヒト細胞、線虫、マウスを用いて、DNA障害や活性酸素に防御効果を有するハーブの探索と有効成分の同定を行っている。

共同研究先
ダッカ国立ユーナニ&アーユルヴェーダ医科大学

ヌールマジッドアーユルヴェーダ大学